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Нет - 大阪建築 更新履歴と、大阪中心に建築・デザイン・インテリア・イベント・時事等のアーカイブログ。
サントリーホールディングスは21日、サントリーミュージアム天保山を平成22年12月末で休館すると発表した。
「厳しさを増す経営環境の中で、企業成長と社会貢献との適切な調和を図るため」とのことだが、キリンホールディングスとの統合話が関係あるのか無いのか。
今後、サントリーの美術分野は東京のサントリー美術館に集約される。

サントリー創業90周年を記念し、佐治敬三氏が大阪に芸術や文化と親しめる空間、そして街中では中々見られない「きれいな夕日」を眺められる美術館を安藤忠雄氏に依頼。
住吉の長屋を代表とする狭小住宅や、中小規模のテナントビルを中心に活躍していた安藤忠雄氏が”世界のANDO”として世界中にその名をはせた作品でもある。

今後の活用方法は大阪市と協議中で、建物の売却や解体・閉館といった考えはないそうだが、水の都への回帰をコンセプトに建てられた美術館が、水都大阪2009開幕の前日に休館を発表とは皮肉なものだ。
ちなみに先月までは、安藤忠雄氏の世界中の水辺の安藤建築を展示する安藤忠雄建築展も開催されていた。
中之島や市街地の建物のように、”水辺に背を向けて”建てられたものではなく、海を取り込み、美術館から海へ降りていく広場を配し、親水を意識したサントリーミュージアムだが、最寄り駅である大阪港駅から天保山へ向かうと、隣接する海遊館に目を奪われ一般的には魅力が認識されがたいのも入場者数伸び悩みの一因か。

佐治敬三氏と安藤忠雄氏、大阪で生まれた二人の巨匠の夢の形がひとまず区切りを迎える。

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■サントリーミュージアム[天保山] 建築データ >写真一覧へ
住所:大阪府大阪市港区海岸通1-5-10
設計:安藤忠雄/安藤忠雄建築研究所
施工:竹中工務店 大林組
着工:1992年8月
竣工:1994年8月
開業:1994年11月3日 閉館予定:2010年12月
規模:地下1層 地上9階
敷地面積:13,429u
建築面積:3,983u
延床面積:13,804u
建物用途:劇場・レストラン・ギャラリー

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