蔦を纏うオフィス街のレトロビル
大阪北浜にある青山ビルは当初、高級食材店を営む野田源次郎氏の個人住宅だった。最初に目を引く建物全体を覆う蔦は、先代が甲子園球場から株分けしてもらったもので、四季折々の姿を見ることが出来る。
それだけに看板や駐輪など、仕方の無い部分ではあるが残念。
6月と11月の青山ビル 季節によってまるで印象が違う
館内には建設当時のステンドグラスやガラス窓が現存しており、階段の手すりのねじり細工、食堂(現在は珈琲店)のマントルピースや、葡萄模様の施された梁など、建物の各所に施主のこだわりがうかがえる。>> 全ての写真を見る
青山ビル 建築データ
所在地
大阪市中央区伏見町2-2-6
竣工
1921年
設計/施工
大林組
規模/構造
地下1階 地上5階/鉄筋コンクリート造
備考
平成9年 国有形登録文化財に指定
地図