- 移築
南海本線 浜寺公園駅舎/辰野金吾
Hamadera Park Station - Kingo Tatsuno
日本最古の公立公園・浜寺公園の最寄り駅となる、木造平屋建ての洋風駅舎。
辰野金吾氏の駅舎といえば、辰野葛西事務所での東京駅を思い起こさせるが、ずいぶんと趣が違う。
ハーフティンバーの骨組みの間に煉瓦ではなく、漆喰(?)を採用している点も面白い。
赤いトタン屋根やドーマー窓、そして車寄せを支えるとっくり形にくびれた6本の柱や、その上部のアーチなど、夏のリゾートに降り立った当時の人々の心を躍らせたであろう情緒あるランドマーク。
高架化事業に伴い、解体の可能性もあったが、新駅エントランスとして活用されることが決まった。
取り壊しこそ免れたが、浜寺公園へのびる大阪府道212号からの景観や、海水浴場もあった別荘地の玄関口としての、かつての雰囲気をかなり強くとどめる建物であり、移設という形での保存であればあまり価値を感じない。
私鉄で国内最古の現役駅舎とされた建築は解体せずに曳家を行い、2027年度竣工予定の高架化された新駅舎のエントランスとして再活用される予定。
辰野金吾氏の駅舎といえば、辰野葛西事務所での東京駅を思い起こさせるが、ずいぶんと趣が違う。
ハーフティンバーの骨組みの間に煉瓦ではなく、漆喰(?)を採用している点も面白い。
赤いトタン屋根やドーマー窓、そして車寄せを支えるとっくり形にくびれた6本の柱や、その上部のアーチなど、夏のリゾートに降り立った当時の人々の心を躍らせたであろう情緒あるランドマーク。
高架化事業に伴い、解体の可能性もあったが、新駅エントランスとして活用されることが決まった。
取り壊しこそ免れたが、浜寺公園へのびる大阪府道212号からの景観や、海水浴場もあった別荘地の玄関口としての、かつての雰囲気をかなり強くとどめる建物であり、移設という形での保存であればあまり価値を感じない。
追記
2016年1月28日をもって、浜寺公園駅舎は閉鎖された。私鉄で国内最古の現役駅舎とされた建築は解体せずに曳家を行い、2027年度竣工予定の高架化された新駅舎のエントランスとして再活用される予定。
追記
2018年、西側約30メートルに曳家され、カフェ・ギャラリーとして再活用。
PAGE INFO
公開日: 2010/5/13
撮影: 2010/5
作成者: Hiromitsu Morimoto