都住創・一連のコーポラティブ住宅 /ヘキサ
Tojuso - Hexa
コーポラティブ住宅のさきがけ・都住創。
都市部の住空間は均一化され、建築家が都市から閉め出しをくらっている中できらりと光るものを感じることの出来る都住創。
コーポラティブ住宅の草分け的存在のヘキサが携わる一連の建築は多くが谷町・大江地区界隈に集中している。
バブル期の数年間に空白期間があるものの、30年以上にわたって20棟以上の集合住宅を手がけている。
ヘキサの建築家・安原秀氏と中筋修氏自身も小さな団地に住んでおり、中心部にいながら戸だてのように自由設計が出来き快適なコーポラティブ住宅を考え付いたのが発端だったそうだ。
今でこそ、当たり前になりつつある考えだが、 当時この考えはすぐさま反響を呼び、第一号「松屋町住宅」の会員を募るのは簡単なことであっただろう。
- ヘキサによる都住創以外のコーポラ
- 東京都でのコーポラ
※2021年10月時点
※No.18 ラスティックは隈研吾氏設計。
※2021年10月時点
※No.18 ラスティックは隈研吾氏設計。
No. | 建物名 | 竣工年月 | 規模/構造 | 総戸数 |
---|---|---|---|---|
1 | 松屋町住宅 | 1977年8月 | 地上10階 地下1階/SRC | 19 |
2 | 岩井町セブン | 1978年5月 | 地上6階/RC | 9 |
3 | 大手通 | 1978年8月 | 地上10階/SRC | 15 |
4 | コープ内平野 | 1979年8月 | 地上10階/SRC | 19 |
5 | うつぼ | 1980年9月 | 地上11階/SRC | 12 |
6 | 中大江 | 1981年10月 | 地上9階/SRC | 13 |
7 | 徳井町 | 1982年11月 | 地上9階/SRC | 17 |
8 | 石町 | 1983年8月 | 地上8階/RC | 16 |
9 | 森ノ宮 | 1984年5月 | 地上7階/RC | 7 |
10 | 釣鐘町 | 1984年12月 | 地上9階/SRC | 13 |
11 | 清水谷 | 1985年11月 | 地上7階/RC | 11 |
12 | 内淡路町 | 1986年5月 | 地上10階 地下2階/SRC | 19 |
13 | スパイヤー(釣鐘町) | 1987年5月 | 地上11階 地下2階/SRC | 10 |
Rojiコート | 1987年9月 | 地上5階/RC | 15 | |
14 | 北山町 | 1988年10月 | 地上9階 地下1階/SRC | 13 |
15 | トリオーネ(清水町) | 1989年7月 | 地上7階 地下2階/SRC | 11 |
16 | CASA(南田辺) | 1990年5月 | 地上4階/RC | 7 |
17 | 岡山町 | 1990年12月 | 地上8階 地下2階/SRC | 6 |
18 | ラスティック(神楽坂) | 1991年1月 | 地上10階 地下1階/SRC | 10 |
19 | 山吹町 | 1993年4月 | 地上10階 地下1階/SRC | |
20 | カレンズ(内平野町) | 2000年3月 | 地上10階 地下1階/RC | |
21 | 大手前 | 2001年7月 | 地上14階/SRC | 49 |
22 | 糸屋町 | 2002年8月 | 地上10階 地下1階/RC |
コーポラは住民自体が土地探しや設計段階から関わり、皆の希望を出し合い、妥協しあって一つの集合住宅を形成していく。
妥協をしながらも住む人を映す鏡のように個性のある建物が出来上がっていることは、画一化された矩形のビルが並ぶ都市部において非常に価値がある。
個性的な物件は中古市場においてなかなか取り扱いづらい部分も多いが、都市部にある都住創においてはリノベーションに最適な箱として盛んに売買がなされており、計画から20年以上経過したにも関わらずその魅力が失われることは一向にない。
PAGE INFO
公開日: 2007
撮影: 2008 | 2007
作成者: Hiromitsu Morimoto