小西家住宅 (旧小西儀助商店)
Gisuke Konishi Store
大阪道修町に建つ、主屋と店舗、蔵からなる表屋造りの商家。
洋風のコンクリート建築や、その意匠を取り入れた建物が姿を見せ始めた1900年代初頭の建築だが、日本の伝統工法を用いて建てられた。
明治時代の堺筋拡張時に西側4間ほどを軒切りされ、貸家にあてられていた棟と主屋の3間分が取り払われ、関東大震災をうけて望楼型の3階部分を撤去するなど、少しずつその姿を変えながらも、近代町屋建築の特色を色濃く今に残す。
2009年からは船場のまちなみ修景事業の一環として、外壁や屋根の修復が行われ、瓦屋根と上部の黒漆喰、下部の石と杉板の美しいコントラストが見てとれるようになった。
都市の中心部にこれほど巨大な町屋建築が、戦火や震災を乗り越え、今も創業者が継続して使用している意義は大きいが、市民に広くひらかれる機会が増えれば、歴史的な価値もそれに比例してさらに知れ渡ることになるだろう。
洋風のコンクリート建築や、その意匠を取り入れた建物が姿を見せ始めた1900年代初頭の建築だが、日本の伝統工法を用いて建てられた。
明治時代の堺筋拡張時に西側4間ほどを軒切りされ、貸家にあてられていた棟と主屋の3間分が取り払われ、関東大震災をうけて望楼型の3階部分を撤去するなど、少しずつその姿を変えながらも、近代町屋建築の特色を色濃く今に残す。
2009年からは船場のまちなみ修景事業の一環として、外壁や屋根の修復が行われ、瓦屋根と上部の黒漆喰、下部の石と杉板の美しいコントラストが見てとれるようになった。
都市の中心部にこれほど巨大な町屋建築が、戦火や震災を乗り越え、今も創業者が継続して使用している意義は大きいが、市民に広くひらかれる機会が増えれば、歴史的な価値もそれに比例してさらに知れ渡ることになるだろう。
修景以前の西側外壁
美しくよみがえった外装
PAGE INFO
公開日: 2008/10/12
撮影: 2012/4 | 2008/9
作成者: Hiromitsu Morimoto