「森」のような建築をつくりたい
大学卒業後、大学院に進学せず設計事務所にも所属しないまま、言わばニートのような期間を過ごし建築と向き合える大きな時間を手に入れた。
手掛ける仕事は住宅から大規模建築、インスタレーション、パビリオンなど非常に幅広い。
近年は国内のみならず、海外でのコンペにも数多く勝利し、世界に活躍の場を広げている。
「森」のような建築をつくりたいという氏の作品は、幾何学的な要素がグラデーションするように徐々に存在感を消していき、建物の内と外をはっきりとさせる壁や天井といった建築の基本的な要素を曖昧にすることで、自然と構造物がナチュラルにつながる。
「森」はそこに住む動物、人、植物、それぞれにとって必要なもの、不必要なものが無秩序に存在するが、その無秩序なものが緩やかに繋がり共存し合っている。
建築を作る上で、何が何にとって必要で何が不必要なものなのか、それを見極めることは難しい。
限りなく対極にあるようにも感じられる自然と人工物の繋がりを見つけ出し、森を作り上げるという難題に挑んだ作品が、世界中でどんどん増えていくことが楽しみだ。
略歴/受賞歴
1969年
北海道生まれ
2000年
藤本壮介建築設計事務所設立
2004年
JIA新人賞(伊達の援護寮)
2008年
JIA日本建築大賞(情緒障害児短期治療施設)
2020年
2025年「大阪・関西万博」会場デザインプロデューサー
主な作品
1996年
聖台病院作業療法棟 [北海道]
1999年
聖台病院新病棟 [北海道]
2002年
しじま山荘 [長野県]
2003年
伊達の援護寮 [北海道]
2005年
T House [群馬県]
2006年
情緒障害児短期治療施設"バウムハウス" [北海道]
2008年
2010年
2011年
2012年
2013年
せとの森住宅 [広島県]
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Serpentine Gallery Pavilion [アルバニア]
(cc)Simon
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House Vision 2013"移動とエネルギーの家"
(cc)Marco Capitanio
2014年
表参道ブランチーズ [東京都]
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クルンバッハのバス停 [オーストリア]
©Yuri Palmin
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Yuz Museum [中国]
(cc)trevor.patt
2015年
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直島パビリオン [香川県]
(cc)cotaro70s
ヴィタミンクリエイティブスペース Mirrored Gardens [中国]
2016年
2017年
2018年
2019年
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L'arbre blanc de Montpellier [フランス]
(cc)Bruno Barral
渋谷パルコ CHAOS KITCHEN [東京都]
2020年
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エコール・ポリテクニーク ラーニングセンター [ フランス]
(cc)cotaro70s
SUSgallery青山本店 [東京都]
小湊鉄道上総牛久駅前 里山トイレ [千葉県]
2021年
2022年
十和田市地域交流センター とわふる [青森県]
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ザンクトガレン大学 HSGラーニング・センター"SQUARE" [スイス]
(cc)HSGStGallen
2023年
2024年
2025年
博多コネクティッド 明治公園整備・管理運営事業 [福岡県]
ニースの複合都市計画"joiaméridia" [フランス]
大阪・関西万博 大屋根(リング) [大阪府]
ニースの複合都市計画"joiaméridia" [フランス]
大阪・関西万博 大屋根(リング) [大阪府]
進行中のプロジェクト